弁護士佐藤光子のブログ

弁護士佐藤光子(東京弁護士会所属)のブログです

ペットの医療過誤は「ペット相談」ではなく「医療過誤を扱う」「弁護士」へ

 もともと人の医療過誤案件を扱っていたのですが、17年くらい前からペットの医療過誤も扱うようになって、どこまで人の医療過誤とパラレルに扱われるのか?が、一時期の私のテーマになっていました。カルテの保全の仕方、裁判所は医療集中部で扱うのか、ペットは民法上は「物」扱いだけれど、ペットを亡くした飼い主の慰謝料は得られるのかなどなどです。2005年に高裁で初の飼い主のペットの治療に関する自己決定権(獣医師の説明義務違反)を認める勝訴判決を勝ち取って判例タイムスやいろいろな判例解説に掲載されたため、一時期、そこそこの件数の案件を対応させていただきました。現在は、裁判所は、人とかなりパラレルな対応かと思います。
 案件を扱う中で思うのは、ペットの医療過誤の相談をしたい飼い主さんは、医療過誤案件を扱っている、あるいは医療過誤案件を扱うのだという認識のある弁護士に相談をしてほしいということです。そうでなければ、どのような先行きが予想されるかを見通した対応ができないからです。
 「ペット問題」を扱っている弁護士、司法書士行政書士に相談すればOKとはいいがたいのが専門的な案件である医療過誤事案の難しいところです。例えば、ご自身が医療過誤にあった場合、書面作成が中心で交渉はしない司法書士行政書士には相談はしないと思いますし、医療過誤を扱っていない弁護士に相談しないと思いますが、それと同じです。初期対応を間違うと、あとのフォローが大変です。