弁護士佐藤光子のブログ

弁護士佐藤光子(東京弁護士会所属)が食品安全やペット問題、環境問題、医療問題など関心分野について日々つづるブログです

「経口補水液」は特別用途食品です

今年は猛暑が続き、熱中症対策として水分補給の重要性が叫ばれましたが、ドラッグストアで経口補水液をご覧になり、あるいは購入されたかたも多いかと思います。

電解質組成を調整した清涼飲料水について、「経口補水液」との名称で広告その他の表示で、「脱水時」、「熱中症対策」等と記載し、脱水症状を起こしている人を対象とした病者用食品であるか のように表示・広告するばあいは、病者などの健康の保持・回復等の特別な用途 を食品に表示する場合といえるため、健康増進法上、特別用途食品としての許可が必要となります。

熱中症対策と広告して、清涼飲料水と特別用途食品としての許可を受けたものを区分せず同じ棚に陳列して販売するなど、その清涼飲料水が特別用途食品としての許可を受けたものと誤認されるような表示 をした場合も、健康増進法に違反するおそれがあるので、ドラッグストアなど販売者は、誤解されないように工夫する必要があります。

また、消費者庁のHPによれば、このような表示がなされている清涼飲料水の中には、脱水時等に経口補水療法を行う際に用いられる組成を参考として、強制的に体内に水分及び電解 質が吸収されるよう調製されているものがあり、ナトリウムが多く 含まれている製品については、脱水でない状態で大量に摂取した場合、ナトリウ ムの過剰摂取につながる可能性があるそうです。腎機能に問題のな い者でも、ナトリウムの摂取量と腎臓により排泄される量が定常状 態になるには、数日かかるといわれており、血圧や心臓への負荷等の影響も懸念 されるそうですので、熱中症対策とはいえ、消費者側も飲み方には注意しましょう。