弁護士佐藤光子のブログ

弁護士佐藤光子(東京弁護士会所属)が食品安全やペット問題、環境問題、医療問題など関心分野について日々つづるブログです

遺伝子組み換え作物の任意表示の変更

 消費者庁による「遺伝子組換え表示制度に関する検討会報告書に係る説明会」が4月19日に行われましたので、参加してきました。 

 現在の制度では、遺伝子組み換え農産物の混入率が5%以下の場合、「遺伝子組み換えでない」「遺伝子組み換えでないものを分別」など任意表示できることになっています。

 しかし、消費者団体などから、遺伝子組み換え農産物が混入しているのに「遺伝子組み換えでない」と表示すると、全く遺伝子組み換え作物が混入していないかのような誤認を消費者に与えるとの批判がありました。

 そのため、「遺伝子組み換えでない」との任意表示ができるのは、現行の「混入率5%以下」から「不検出」に引き下げるという検討結果となりました。

 今後は、混入率の検証がより重要になってきますが、この検証は、新たな公定検査法によって行うとのことで、消費者庁は国立医薬品食品衛生研究所に依頼して、公定検査法の開発をするそうです。

 混入率が5%以下であっても、「遺伝子組み換えでない」または「遺伝子組み換えでないものを分別」と今後任意表示できなくなる食品については、代わりに分別生産流通管理(IPハンドリング)が適切に実施されている旨を任意表示できるようにすることを消費者庁は考えているようです。

 具体的な表示例として、「遺伝子組み換え原材料の混入を防ぐため分別管理されたもの」、「遺伝子組み換えの混入を防ぐため分別」などや、一括表示事項の枠外に「遺伝子組み換え原材料の混入を防ぐため、分別管理されたトウモロコシを使用している」などの表現例が検討されているようです。

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