弁護士佐藤光子のブログ

弁護士佐藤光子(東京弁護士会所属)が食品安全やペット問題、環境問題、医療問題など関心分野について日々つづるブログです

機能性表示食品の景表法違反~葛の花由来イソフラボン

消費者庁は平成29年11月7日、葛の花由来イソフラボンを配合する機能性表示食品を販売する16社に、「摂取するだけで、誰でも容易に内臓脂肪(及び皮下脂肪)の減少による、外形上、身体の変化を認識できるまでの腹部の痩身効果を示す表示をしていた」として「優良誤認」と判断し、景品表示法に基づく措置命令を下しました。
16社の内、9社に対しては、さらに平成30年1月19日、課徴金納付命令が出されました。
機能性表示食品に対する初の処分例です。

このケースでは、消費者庁に届出られた表示しようとする機能性は、
「本品には、葛の花イソフラボンが含まれます。葛の花イソフラボンには、肥満気味な方の、体重やお腹の脂肪(内臓脂肪や皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける機能があることが報告されています。体脂肪、お腹周り、体重、お腹の脂肪が気になる方に適した食品です。」

とのことですので、この内容の表示をするのはOKですが、措置命令理由としては
「摂取するだけで、誰でも容易に内臓脂肪(及び皮下脂肪)の減少による、外形上、身体の変化を認識できるまでの腹部の痩身効果を示す表示をしていた」

ということで、肥満気味の人のおなか周りの減少を助けるという程度の機能が、誰でも外形上の変化が分かるような痩身効果があるかのような表示をしていたのが問題とされたようです。

 

ほかに、1社については、注文数量にかかわる表示も指導の対象となりました。この会社は、あたかも本商品の販売数量に関する具体的な予想を立て、当該予想販売数量を上回るほどの相当程度多数の注文を受けているかのように示す表示をしていたのですが、実際には数値予想は立てておらず、表示期間中における注文数は僅少であったという理由で処分対象になったようです。

今回のような処分がなされると、会社名は公表され、課徴金も課され、会社としてはダメージを受けることになりますので、表示については行き過ぎがないように慎重に判断し、専門家のアドバイスも受けるようにした方がよいでしょう。