弁護士佐藤光子のブログ

弁護士佐藤光子(東京弁護士会所属)が食品安全やペット問題、環境問題、医療問題など関心分野について日々つづるブログです

動物愛護法改正 動物取扱業者の規制(1)

来年は、動物愛護法の改正が予定されていますが、その大論点の一つとして、動物取扱業者の規制強化があげられます。どうしてそのような話となっているのか、何回かに分けて解説していきたいと思います。

まず、一般に営業の自由への規制方法としてどのようなものがあるかを見てみたいと思います。
営業の自由の規制方法としては、届出制、登録制、許可制、免許制とありますが、規制右にいくほど厳しい規制となっています。

届出制ですが、本来は規制の趣旨ではなく、行政が事実を把握するために業者に一定の事項を通知させるためのものです。2012年の改正前の動物愛護法はこの届け出制でした。

つぎに登録制ですが、登録というのは、所轄行政機関に書類を提出し、帳簿に登録されれば成立します。登録事項が決まっており、それを満たす必要があります。登録制だからと言って、登録の取り消しが必ずしも定められている訳ではありません。登録要件となっている登録事項の多い少ないや、登録取り消しが定められているかで届け出制に近いものから許可制に近いものまであります。今の動物愛護法は登録制となっています。登録制の中でも厳しめなのではないかとも言われています。許可制より、行政庁の自由な判断の余地がすくないのも登録制の特徴といえます。

次に許可制ですが、公益上の理由などから、原則禁止している行為を特定の場合に解除する制度です。許可要件を満たしていても個別具体的な審査で許可しないこともできるなど、行政の裁量がひろい制度です。許可後も監督権や取り消し権などあり、登録制より厳しい規制です。

最後の免許制は、特定の資格を持ったものに、権利や地位を与えるといった制度です。
各制度は規制の必要性に応じてバリエーションがありますが、一般的にはそのように言われています。

では、現行の動物愛護法がどのような登録制か次回検討したいと思います。