コンプライアンスの重要性は全ての企業に言える事ではありますが、特に食品業界はその順守が強く求められています。
食品は、食べた人の健康や生命に直結するものであり、消費者の安全・安心に関する関心の高い商品です。また、ひとたび食中毒など事故が起きれば、お年寄りや子供など、弱者が影響を受けやすいと言う点もあり、消費者からの安全性への要求の高い商品を扱っていると言えます。
そのため、商品の安全性にトラブルがあると、その対応を間違えば、企業としての信頼を一気に失い、倒産など企業としての存在そのものを危うくしかねないと言う恐ろしさを持っています。
ですので、食品にかかわる企業は、食品に関する法令を現場の職員も含め、順守していくことが求められます。
一方で、食品に関する法令は、食品衛生法、食品表示法、景表法をはじめ、他気に渡っており、表示に関する規定などは、まさにパズルのように入り組んでおり正確に運用するだけでも大変な面もあり、現場任せでは対応が難しい側面もあります。産地偽装、誤表示が起きやすいのもそのような困難さも一因ではないかと思われます。また、法令ごとに監督官庁も複数にまたがっており、現場対応の難しさに拍車をかけている側面もあるのかもしれません。この様な側面こそ、是非、食品の法律に精通した法律家を活用して頂き、食の提供の現場で働くみなさまに自信を持って安心・安全な食の提供をして頂くことが消費者のみならず、企業の発展にとっても重要だと考えています。