弁護士佐藤光子のブログ

弁護士佐藤光子が食品安全やペット問題、環境問題、医療問題など関心分野について日々つづるブログです

マイクロチップの義務化と情報管理

動物愛護法の次回改正に向けての積み残し問題として、マイクロチップ義務化の問題があります。

マイクロチップは、現在は飼主などが任意で獣医さんに入れてもらい、獣医師会などが情報管理をしているようです。

マイクロチップの関係者をめぐっては、管轄官庁が環境省厚労省農水省にまたがっているということですが、マイクロチップ情報の実効性を考えれば、情報管理は一元化すべきです。動物愛護法によるマイクロチップの義務化だとすると、環境省が管轄するのが妥当ではないかという気がしますが、実際には獣医さんがマイクロチップを入れる事を考えると、どのように連携していくのかと言う実務的問題もあるのかもしれません。

また、マイクロチップ内の情報をどの程度盛り込むのかということも問題です。動物の不法な遺棄など考えると、情報は追跡できるよう、詳しい方が良い様な気もするかもしれませんが、個人情報の管理と言う点では、盛り込めば盛り込む程、情報漏洩の際の被害が大きくなりますし、データの保管の為のサーバーの容量を要し、費用が高くなると言う問題もあります。また、データを読み込むリーダーの使用権限を誰がもつのかというのも問題です。警察(交番)や保健所などの現場で使用出来れば便利ではありますが、あまり広く普及すると、個人情報の漏えいのリスクも高くなります。

マイクロチップの義務化に関しては、情報管理の観点から検討課題が結構ありそうな気がします。