弁護士佐藤光子のブログ

弁護士佐藤光子(東京弁護士会所属)のブログです

2020-09-16から1日間の記事一覧

食品事故と製造物責任(PL法)(12)

⑪ 東京地判 平成29年9月5日 長ネギを洗浄、小口切りにし真空包装した生食用長ねぎにO-148が付着し、給食施設で食中毒が発生した事件。被害者へ保険金を支払った保険会社が、PLと不法行為で長ねぎ加工業者に損害賠償請求。 生食用の長ねぎにO-148が…

食品事故と製造物責任(PL法)(11)

⑩ 東京地判平成23年9月28日 飲食店Xで鯖の焼き魚定職を食べた者が鯖に混入した針状の異物を飲み込み内視鏡で摘出したとして、Xが被害者に賠償請求金を支払った。Xは鯖製品を製造販売したZを製造物責任で損害賠償請求。 Zからその製品を購入しXに販売し…

食品事故と製造物責任(PL法)(10)

⑨ 東京地判平成27年9月15日 Xが輸入したポップコーンを購入して食した際、混入していた固い粒により、インプラントに受傷したとして損害賠償請求。 固い粒は不発コーン。ポップコーンが広く消費されている商品で、製造過程で不発コーンがある程度混入し…

食品事故と製造物責任(PL法)(9)

⑧ 東京地判 平成31年4月12日 サンドイッチ様の食品を購入して食べたところ、そのなかの食肉加工品に骨片が残存しており、消費者の歯に損傷が発生した。消費者は商品の販売会社Xに対して損害賠償請求。食肉加工品の製造会社Yは補助参加。 食肉加工品につ…

食品事故と製造物責任(PL法)(8)

⑦ 東京地判 令和元年8月30日 せんべいに固い部分が存在し、これが欠陥であり、食べた消費者の歯が欠けたとして消費者がせんべいの製造販売会社に損害賠償請求。 欠陥があったといえるためには、硬さが通常人であればこれを食することにより、歯が欠けるほど…

食品事故と製造物責任(PL法)(7)

⑥ 東京高判 平成14年12月13日 割烹料理店で調理されたイシガキダイ料理を食べたところ、魚毒を原因とする食中毒に罹患した。客は割烹料理店に対し、治療費、休業損害等を製造物責任に基づき請求した。 危険は自然毒であり調理者が加工時に新たに作り出…

食品事故と製造物責任(PL法)(6)

⑤ 東京地判 平成13年2月28日 Xがイタリアから輸入した瓶詰オリーブをレストランで食した客がボツリヌス中毒にり患。客はXとレストランに製造物責任に基づき治療費を請求。レストランは、Xに対し、製造物責任に基づき、営業損害、信用損害を請求。 ボツ…

食品事故と製造物責任(PL法)(5)

④ 東京地判 平成16年8月31日 食肉輸入販売業者がカナダから輸入した馬肉をXに販売し、Yが加工して焼き肉店等に販売したところ、馬刺しの一部からO-157が検出された。Yは輸入販売業者に対して製造物責任等により馬肉売り上げ減少による損害賠償を請求 輸…

食品事故と製造物責任(PL法)(4)

③ 平成16年10月12日東京高判 切削バリにより解凍食品に金属片が付着した事故 食品機械の設計製作会社が食肉自動凍結装置を開発し、食品会社に納品したが、部品に瑕疵があり食肉に金属片が付着。設計製作会社が食品会社に損害金を支払い、設計製作会社…

食品事故と製造物責任(PL法)(3)

② 名古屋地判平成11年6月30日 ファーストフードの飲食物販売業者が製造したジュースに入っていた異物によってのどに受傷 一部認容 異物は特定されなかったが、受傷までの経過によれば、ジュースの製造工程で異物が混入していた可能性は否定できないとジ…

食品事故と製造物責任(PL法)(2)

① 平成24年11月30日 東京地判 牛肉入りサイコロステーキに混入したO-157による食中毒事件 ステーキ店のフランチャイザーからステーキの製造会社へのPL法による損害賠償請求→棄却 判旨 牛肉の結着肉にO-157が混入していたとしても、加熱用食材と…

飲食店の従業員のコロナウイルス感染が労災認定されたケース

厚生労働省からコロナウイルスに関する労災認定事例が公表されました。厚労省ホームページで見ることができます。 https://www.mhlw.go.jp/content/000647877.pdf 飲食店関係では、「事例5」では、飲食店内においてクラスターが発生したと認められた事例で…

食品事故と製造物責任(PL法)(1)

食品事故の判例検索をして、一番多くヒットするのが製造物責任訴訟です。製造物責任法は、民法の不法行為法の特別法として制定されました。不法行為で損害賠償請求をするには、被害者が加害者の故意または過失を立証しなければならず、加害者がどのような予…