弁護士佐藤光子のブログ

弁護士佐藤光子(東京弁護士会所属)が食品安全やペット問題、環境問題、医療問題など関心分野について日々つづるブログです

「但馬牛」を「神戸牛」と偽装したときの法的問題と対処

JA全農兵庫の牛肉偽装事件について、Webニュースでコメントさせていただきました。食品偽装問題は、法改正にもかかわらず、後を絶ちません。それだけ偽装してでも儲けようという不当な誘因が強いのでしょう。しかし、いったん失った信用を回復するのは食品関…

機能性表示食品における表示・広告の実務最前線 ~トラブル回避のために知っておくべきこと~

機能性表示食品における表示・広告の実務最前線 ~トラブル回避のために知っておくべきこと~ をテーマに講演をします!興味のある方は是非ご参加下さい。 お申込は下記サイトからお願いいたします。http://www.johokiko.co.jp/seminar_medical/AA180271.php…

「TOKYO創業ステーション」との懇親会

「TOKYO創業ステーション」担当者の皆様と、法律相談を担当している弁護士、これから担当予定の弁護士との懇親会に先日、出席してきました。東京都と東京都中小企業振興公社は今年1月に、東京における創業・起業支援の拠点として「TOKYO創業ステーション」…

藤野真紀子さんインタビュー

東京弁護士会に所属する全弁護士に毎月配布される会報のLIBLA11月号に、私が担当させていただいた料理研究家の藤野真紀子さんのインタビュー記事が掲載されました。海外でのお料理研究のこと、動物保護の活動(主に東京ZEROキャンペーン)のこと、食育のとり…

食品と廃棄物処理法

食品業者にとって廃棄物処理は適切に対応しなければならない問題です。廃棄物については廃棄物処理法があり、この法にのっとった処理が必要です。 廃棄物処理法のいう「廃棄物」とは、ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の…

動物愛護法改正 動物取扱業者の規制(5)ー 許可制、免許制への移行ー

前回書いたような登録制の下での改正も考えられますがただ、登録制はあくまで登録制であることの限界もあります。 ・繁殖業者に関しては、動物の母体の安全性や、遺伝的な問題など、専門的な見地も求められることから、登録制以上の規制を導入し、繁殖に的確…

動物愛護法改正 動物取扱業者の規制(4)ー 登録制の下でできることー

では、今後、動物取扱業者の規制のために、動物愛護法はどのように改正、改善していけば良いのでしょうか。 方法としては、現行の登録制のもとでできることとしては、下記のようなことがあげられると思います。 ① 現行法では、動物愛護法違反等の関連法違反…

動物愛護法改正 動物取扱業者の規制(3)

動物愛護法違反があった場合の処分がどのようになされるかを次に見てみたいと思います。 動物愛護法21条では、動物の健康安全保持や生活環境保全のために動物の管理の方法に関して環境省令で定められた基準を遵守することとなっていますが、この違反があっ…

動物愛護法改正 動物取扱業者の規制(2)

現在の動物愛護法の営利業者規制(第1種動物取扱業者規制)は、どのようになっているでしょうか。 まず、登録基準を満たさなければ、登録を拒否しなければならないという扱いになっています。登録基準としては事業所の所在地や施設の所在地などが条文上、定…

動物愛護法改正 動物取扱業者の規制(1)

来年は、動物愛護法の改正が予定されていますが、その大論点の一つとして、動物取扱業者の規制強化があげられます。どうしてそのような話となっているのか、何回かに分けて解説していきたいと思います。 まず、一般に営業の自由への規制方法としてどのような…

味の素 川崎工場見学

東京商工会議所の皆様と、味の素川崎工場見学に行ってきました。京急鈴木町駅を出るとすぐに目の前にうまみ体験館があり、展示やショップがあります(あじぱんだグッズが売っています)。工場見学バスはこの体験館前から出発し、広大な工場敷地内を通過し、…

全加工食品の原材料の原産国表示義務付け施行

本日付けで、国内で製造される全加工食品の原材料の原産国表示を義務づけた改正が食品表示基準が施行となりました。準備が整った業者から新基準に沿った表示にし、2022年4月までは、業者の表示切り替えの猶予期間とされ、順次新基準にするものとされて…

農薬の規制はどうなっているの?(農薬取締法・後半)

農薬取締法について、前回の解説の続きです。 (1) 登録保留基準 環境大臣が定める基準で,作物残留性,土壌残留性,水産動植物への毒性,水質汚濁性などに関するものがあります。 作物残留性とは,申請書の記載に従って使用した場合,農作物などに汚染が生…

農薬の規制はどうなっているの?(農薬取締法・前半)

食品の安全性に関して考えるとき、農薬の問題についてよく話題になりますが、日本ではどのような法規制になっているのでしょうか。農薬取締法について2回に分けて概観したいと思います。 (1)目的 農薬取締法は,農薬について登録制度を設け,販売及び使用の…

民法改正でどう変わるの?

契約ルールを定める債権法を大幅に見直す民法改正案が5月26日に可決されましました。公布から3年以内に施行されるとされています。債権部分の抜本改正は民法制定以来、約120年ぶりです。この間の判例で定着したルールを法案に明記するなどし、時代に即し…

ウインナープラント見学

プリマハム茨城工場に昨年5月に新しいウインナー工場が出来たので見学に行ってきました。原材料の処理から包装までのすべての流れを見学用通路から見ることができ、機械での処理の様子はタッチパネルの画面からも理解する事ができ、とてもわかりやすいです…

石川県羽咋市の自然栽培

石川県羽咋市では、6年くらい前からJAと行政と農家が一体となって自然栽培の推進に取り組んでいると聞き、東京の方南町にあるアンテナショップを訪問しました。正確には、昨年まではアンテナショップですが、今年からは熊本など他の産地も産物も取り扱う自…

中級食品表示診断士になりました!

中級食品表示診断士の試験に合格しました! ここのところ、食品関係のお仕事が続いており、せっかくなので趣味と実益を兼ねて食品表示診断士中級をうけました。食品表示はパズルの様な部分もあり、ひっかけ問題もあり、頭の体操にもなります。何でも、合格は…

三井食品フードショ―2017

パシフィコ横浜での三井食品さんのフードショーに行ってきました。みなとみらいは、かなり久しぶりです。フードショーでは、惣菜、加工食品、酒類、地方物産、ペット商品などのこれから発売する新商品、リニューアル商品などの展示、試食などが行われていま…

消費者庁 食品安全に関する総合情報サイトはじめる

消費者庁が食品安全に関する総合情報サイトをはじめました。まだ工事中の部分が多いですが、食品添加物、放射能汚染、残留農薬などの項目もあり、情報収集に役立ちそうです。趣味と実益を兼ねた食品オタクとしては見逃せません。 「消費者の皆様が不安に感じ…

JETRO(日本貿易振興機構)との協力

昨年度から所属してる東京弁護士会の中小企業支援センターは、色々な外部の諸機関、金融機関などとの連携をして、中小企業の皆さまのサポートをしていますが、わたしは今年度はジェトロ(日本貿易振興機構)との連携の窓口を担当させていただくことになりま…

動物愛護法改正論点について

ここのところ、毎週のように犬猫の殺処分ゼロを目指す動物愛護議員連盟の動物愛護法改正PTの勉強会に出席させて頂いておりました。今日は議員連盟の総会と言うことで、勉強会も一区切りです。 勉強会の論点としてあげられていたのは、以下の論点で、いずれも…

新養育費算定表は使えるの?

現在、裁判所で離婚調停をするとき、裁判所のHPにも出ている養育費算定表を元に、養育費の金額の話をしていくことが多く、調停委員の中にはこれが決まったもののように強引に話をする方もいます。 しかし、この裁判所の算定表は、あまりに定型化していて個別…

「ドクターズチョコレート」は低GI

皆さんは「ドクターズチョコレート」はご存知でしょうか。糖尿病患者さんや血糖値の高めの人でも食べれられるというから驚きです。 その理由は、GI値の低さにあります。GI値とは聞きなれないかもしれませんが、グリセミック・インデックスの略で、食後の血糖…

「100歳の精神科医が見つけた心のさじ加減」を読んで

知人から、なかなかよかったと頂いた本ですが、著者は100歳の精神科医の女医さんで今も現役とのこと。本には、メンタルに関するヒントがいっぱいで、一気に読んでしまいました。 私が特に心に残ったヒントは、まずは、「普段から心を穏やかにしておくこと…

景品表示法の課徴金制度の概観

食品の偽装問題、誤認表示問題を受けて、違反者が得た利益を剥奪するための制度として、景品表示法の課徴金制度が2014年11月に成立し、昨年4月1日に施行されました。 課徴金の対象となるのは、景品表示法上の優良誤認表示と有利誤認表示です。優良誤認表示と…

食品コンプライアンスはなぜ重要か

コンプライアンスの重要性は全ての企業に言える事ではありますが、特に食品業界はその順守が強く求められています。 食品は、食べた人の健康や生命に直結するものであり、消費者の安全・安心に関する関心の高い商品です。また、ひとたび食中毒など事故が起き…

栄養機能食品とはどんなもの

健康に良さそうな表示をしている食品は、トクホ、機能性表示食品以外でよくみられるものとしては、栄養機能食品というものがあります。栄養機能食品とは、栄養成分(ビタミン・ミネラル)の補給のために利用される食品で、栄養成分の機能の表示をして販売さ…

マイクロチップの義務化と情報管理

動物愛護法の次回改正に向けての積み残し問題として、マイクロチップ義務化の問題があります。 マイクロチップは、現在は飼主などが任意で獣医さんに入れてもらい、獣医師会などが情報管理をしているようです。 マイクロチップの関係者をめぐっては、管轄官…

機能性表示食品の実際

体によさそうな食品としては、トクホでおなじみの特定保健用食品はご存知の方は多いと思いますが、機能性表示食品をまだご存じでない方は多いかもしれません。 機能性表示食品制度は2015年4月から始まった制度で、企業が科学的根拠に基づいた機能性を消…